”Minimalist”
ミニマリストとは、最小限主義者のこと。
うぴ子はミニマリストに憧れて、持ち物を断捨離し、自らをミニマリストだと思うようになりました。
世の中には色んな”ミニマリスト”の人たちが存在していて、みんなそれぞれの主張を持っています。
マスコミが目立って取り上げるのは、なにもない部屋に住むミニマリスト達。
がらんどうの部屋は、一見きれいで広く見える。
でも果たして、暮らす場所としてそれは相応しいのか?うぴ子のイメージする心落ち着けるマイホームとは違うのではないか?と思いました。
ガラクタが床やテーブルの上に積み重なった汚部屋は論外ですが、何もない部屋は果たしてうぴ子の理想なのか??
そんな風に考えている時に、たまたま立ち寄った古本屋さんでこの二冊の本に出会いました。
うぴ子が感じていた疑問の答えが、まさしくこの本に書いてあったのです!
"フランス人は10着しか服を持たない"に登場するマダム・シックはまさしくうぴ子の理想でした。
そして、"古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家"で書かれている、イギリスの家に対する考え方は、(ややイギリスに肩入れしすぎな感じもありますが…)とても勉強になりました。
それぞれの詳しい感想は、後日書きたいと思います。どちらの本にも共通していたのは”シック”な考え方だと思いました。
”Home is where the heart is”
”家とは心が落ち着ける場所である”という意味のこの言葉。
私が求めているのはまさにこれでした。
私の理想の”home”をイメージしてみると、必ず思い出すのはイギリスで見た風景。イギリスで泊まった、知人の部屋。
薄暗い間接照明で照らされた部屋には、彼女の好きなものがセンス良く飾られていて、初めて行ったのに不思議なことにとても落ち着ける空間でした。
その部屋からは彼女がいかに自分の家を大切な場所として考えているかが伝わってきました。
それと比べて私の実家はどうだったでしょうか?
いつもガラクタが散乱して、ピアノは物置と化し、ペットにボロボロにされた畳は表替えされることもなく、シミだらけの襖は張り替えされることもなくただそのまま、押入れの中だけでなくありとあらゆる場所が常に物置状態…。
うぴ子はそんな実家が嫌いでした。
そこはただ、最低限に人が生活することを目的としただけの場所でした。機能的には問題ないけれども、大切な何かがない…。
その何かとは、愛。
そう、私の実家には家に対する愛がありませんでした。
そして、家に対する感謝の気持ちもありませんでした。
今思えば、駅から近く、部屋数も十分にあり、日当たりも問題なしと、申し分ない家だったにもかかわらず私も家族も、ありがたいと思っていませんでした。
それどころか、いつも家に対する不満ばかり言っていました。その気になれば、きれいに片付けていくらでも、もっと快適に暮らすことが出来たのに文句を言うだけで、何もしなかったのです。
その結果、生活はできるけれど、心が落ち着ける場所ではなくなってしまったのです。
今、うぴ子はマイホームを所有するようになりました。
実家と比べると我が家は立地も悪く、中古ですが、うぴ子はマイホームが大好きです。
そして、この家に愛情をかけて手入れしながら暮らしていこうと思っています。
この愛しいマイホームを世界一、うぴ子と夫が心落ち着ける場所にしたいです。
時々、ふと他の家や場所が羨ましく感じる時がありますが、そんな時はこの家への感謝の気持ちをしっかり思い返すようにしています。
文句や不満というのは、感謝の気持ちを忘れた時に出るのかもしれません。
ないものではなく、今あるものに焦点をあてて、感謝する。この気持ちこそが、ミニマリストの真髄なんだと思います。
もっているものに感謝を忘れずに、マダムシックのように日々を大切に過ごしていきたいです。
それこそが、うぴ子の目指すシックなミニマリストです。
フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)
- 作者: ジェニファー・L・スコット,神崎朗子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/05/12
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古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家 (新潮文庫)
- 作者: 井形慶子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/05/28
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